小説・設定置き場:GE系

2050以前の事にばかり力を入れていました(過去形)

GOD_EATER LATE_AT_NIGHT 第四話

第四話「輪廻」

 

 

 

Side.Midori

 

 

「……? そちらの方は?」

「鈴科イブキ、ってんだ」

「…どォも」

 

やはりというかなんというか、エントランスでの任務受注時にヒバリさんの目に引っかかった。

一昨日までいなかったからな……無理もない。

 

「え、えっと……新入りなんだよ、コイツ。私がレクチャーしてやろうと思って……」

「そうなんですか?……でも、人が新しく来たとは聞いていませんが…」

 

だよな。

……うん、どうするかな。イブキ、「どうするんだよ」みたいな目で見ないでくれ。私だって困ってる。

…………よし、迷った時私は既に決断している。

 

「えっとな、コイツ別世界から来たらしい」

「……、…?」

 

困惑された。

……うん、だけど私が言いたいのはそこじゃねえ!それもだけどそこがメインじゃねぇんだなこれが!!

 

「まあ、これは分からなくても良いんだがよ……私も一昨日初めて会ったんだよ。本人曰く一昨日より前は別の世界にいたはずらしくて……ここからがミソなんだがな」

「は……はい」

「一昨日まで影も気配も無かったヤツに、腕輪…それに神機。部屋も用意されてるっておかしいと思わねえか?……言いたい事、分かるな?」

 

……少しの間、沈黙がこの場を支配する。

まあ……普通理解できないだろうけど、事実だし多分大丈夫だろう。上手く行けば腕輪の認証という流れに……

 

「じゃあ……帰投した後に腕輪の認証をお願いします」

「よし!じゃあ決まりだな。……発行されてる任務は?」

「ええ、少々お待ちください…イブキさんもいる事ですし、平原地帯でオウガテイルとコクーンメイデンを一掃、という内容の任務が最適だと思われます」

 

どうやら上手く行ったようだ。…発行されている任務を尋ねると、ヒバリさんは目の前のコンピュータを操作して告げる。

しかしまぁ器用だよな……等と感じながらイブキの様子を見やると、何やら険しい顔をしていた。

 

「じゃあそれで……って、どうしたんだ?」

「…………イや、緊張してるだけだ」

「そっか」

 

まあ、無理もないだろう。元の世界がどういう世界だったのかは知らんが、戦うのは初めてだろうしな。

 

「受注、完了しました」

「ん、ありがとさんな。

じゃ、イブキ。行くか」

「…オウ」

 

お気を付けて、と声をかけるヒバリさんを後に、私達は回復錠等を用意した後出撃ゲートから任務へと向かった。

 

 

 

 

「オイ!コレ全然言ウ事聞かねェンだが!!」

「………………、押さえつけるな!武器として扱うんじゃねえ、一緒に戦う仲間だと思え!息を合わせるんだ!!」

 

前線でオウガテイルを相手に苦戦しているイブキをブラストで支援しながら私は叫ぶ。

……そういや、相棒は最初から私の事を相棒と思ってくれていたなぁ、なんて思い出した。

 

「なかなかって……そりゃお前の意思はアイツに伝わった方が良いだろ」

「何か言ったか!?」

「何も!!」

 

『イブキの神機』と会話しながら叫び、弾切れを起こしたので周りのオウガテイルやコクーンメイデンをヴァリアントサイズで切り刻む。

……どうやら意識した事で、『イブキの神機』も多少嫌悪感は無くなったらしい。

 

「ホントに動きやすくなった……流石ベテラン、かァ!?」

「まぁな!!もっと褒めてくれても良いぜ!!」

 

スターブレードアラガミに叩きつけるイブキ。……アレを倒したら、次はスナイパーについて教えるか。

ちゃんとコクーンメイデンは残してあるし……と。

 

「ふ……、やっと死ンだか」

「おい、イブキ。ちょっとこっち来てみろ」

 

手招きをすると、アァ?とイブキが呟く。

……今更だが口悪いな、良いけど。

 

「アレ、地面から動かないんだ」

「……それが?」

「狙って撃ってみろ」

 

む……無理だろ、と弱音を吐かれたがスナイパーだから大丈夫だ、それにアイツ動かないし、と説得する。

 

「それはそォにしても、コレ……どうやって銃に変エンだ」

「言ったろ?ソイツは仲間、そして相棒だ。

変えるってよりか変わってもらうって感覚がしっくり来ると思うぜ」

 

……相棒は初心をちゃんと覚えてるかね。ま、意識すりゃ『神機側』もちゃんと見えるんだがな……と。

 

「……頼む。力を貸してくれ」

 

そうイブキが呟くとまるで弾け飛ぶように神機の黒い触手が広がり変形し、そして銃型へと形を変える。

……こう素直に言う事聞くって事は、根はいい子なんだろなぁ、イブキは。

 

「ッ……すげェ」

「よし、撃ってみろ。弾はあるはずだ」

 

と言った直後に(いや、言っている最中に)イブキは発砲した。

……絶対狙ってないよな、これ。

 

「や、やべェ外した気付かれた……!!」

「落ち着け落ち着け届かない距離だからさ。

これはな、ズーム出来るんだ。色々触ったら出来る筈だから……まぁやってみろ」

 

そう教えた後も、イブキは試行錯誤していた────

 

 

 

なんだかんだあって、任務は無事終わった。

今はコアの回収を終え、物資の回収中……なのだが。

 

「……ン?これは…」

 

何やらイブキが色々呟いていたが、……私はそれどころじゃなかった。

ここにあるのは明らかにおかしいものを、見つけてしまった。

 

「……アレは」

 

赤黒く光る、盾の破片。

近くに駆け寄り見てみると、それは紛れも無く相棒……海音リョクノの神機だった。

 

「………………、」

 

まさか、そんな。

まさか相棒がやられたのか?……でもこの状態だと、私の意識も消えているはず。

これは一体……

 

「…持ち帰るか、念の為」

 

盾の破片を拾い上げた、その瞬間。

 

 

『俺は、アイツを助けたいんだ』

『…それに、無意味な訳ねえ』

『…………相棒…』

 

 

知らない筈の、知り得ない筈の私の記憶が流れ込んできた。

 

「ッ、……!?」

 

気味が悪い。まずはそんな感想が浮かんだ。

……相棒に似た銀色のアラガミ、相棒に似た黒服の少女、そして黒い槍に貫かれた私によく似た少年。

確かに、確かに「実体がないなら男にだってなれるんじゃないか?」と思い立ってはいたが、もし本当にそうなら……これは……。

……何なんだ、訳が分からない。

 

「……とにかく、回収して合流だ」

 

 

それを抱えたまま、イブキの元へ行くと。

 

「オマエも何か拾ったのか……?」

 

イブキもまた、何かを拾ったらしかった。

 

「……イブキ、それは?」

「誰かの写真みてェだ」

 

少し見せてもらうと、確かに写真だった……だが、大きく二つに破られている。

……金髪の少女と白髪の青年の写真、青みがかった白髪の女性の写真、ピンク色の髪の少女の写真、真っ白な青年と赤髪の青年の写真、黒髪の少女と紫髪の少女と赤髪の少女の写真、白髪の少女の写真、黒髪の少年少女の写真、赤髪の少女の写真、……そして、私の写真。

 

「な、ん」

 

どれも茶髪の人間の所から破られており、誰が写っていたのかは分からない。

……だけど、私に茶髪の知り合いがいた覚えはないし、写真を撮った覚えもない。…だが、感応現象で見えたあの茶髪の少女は、私の名前を呼んだ。

まさか、まさかとは思うがあの茶髪の少女は、本当に私を知っているのではないか……?

 

「オイ、どォし……」

『ミドリさん!イブキさん!聞こえますか!?

大型のアラガミの反応がそちらに近付いています!!』

 

ヒバリさんからの通信が入ったが……マジ、かよ。やってられねぇな、一人ならまだしもイブキがいるのに無茶はできねえ。

 

「ど……どォすりゃ良イ!?」

『そちらに二名向かってもらいました、その方々が到着するまで何とか持ち堪えて下さい!!』

 

……逃げるが勝ちってヤツだな。

私が足止めして、イブキを先に先に走らせるか……

 

「ッ、なンだ、コイツ」

「イブキ、お前は走れ。とにかく走れ。

私が足止めするからお前は逃げるんだ、良いな」

 

目の前の巨大なアラガミ……アマテラスを見て、私はそう呟いた。

 

 

続く

GOD_EATER DAYBREAK 第四話

第四話「沙夜」

 

 

 

Side.Saya

 

 

──僕は、「海音リョクノ」としてこの世に生まれた。

 

昔いた施設……貴方もいた所ですよ。そこの研究者達に薬物を投与されましてね、体に激痛が走ったかと思えば僕は二人になっていたのです。

……意味が分からない?ふふ、当然。昔は僕も姉さんと同じような見た目でしたし、その時の僕が姉さんを見て「自分が二人いた」と認識しても何らおかしくはないでしょう。

そうではない?二人になったとはどういう事だ、と?……姉さんが分裂した、という事ですよ。…信じ難いという顔をしていますが、僕は「人間から分裂して生まれたヒト」だからこそ研究者達に目を付けられたのですよ。

 

──あの日から、僕は幽閉される形で実験を受け続けた。

 

それから少しの間、僕は姉さんと日々を共にしました。

ええ、とても楽しかったですよ。何しろ、僕には姉さんしかいませんでしたから。

その間は合間合間に実験を手伝っていたのですが、どうやら時間の無駄と判断されてしまったようで。

……お察しの通り。僕は姉さんから引き離され、実験を延々と受け続けました。体が男性的なのはそのせい、ですね。

それから……ですか?……死んだんじゃないですかね、僕は。P73偏食因子のおかげで回復し今を生きていますが……おや、そんなに驚く事ですか?

そうですかねぇ……。ともかく、それからは不気味がられるようになりましたね。どうしてかは知りませんが。

 

──あの日僕は、姉さんに裏切られた。

 

それからしばらくして、「あの日」がやってきました。

……分かりませんか?アラガミが来たあの日ですよ、あの日。

あの悲劇のおかげで僕達は施設から抜け出し、そして今を過ごす事が出来ています。

…気に病む事はありませんよ。どう足掻いても、あの時の僕達にアラガミを退ける力はありませんでしたから。

では話を戻して……施設を抜け出した後に僕は姉さんと再会しました。嬉しかったですよ、とても。

ですが、僕が変わり果てていたからでしょうね。それはもう酷く怯えた様子で……ああ、姉さんの片目が潰れていたのを思い出して僕も潰したんでした。どうしてあんな顔をしたんでしょうねえ、姉さんに片目がないなら僕にもいらないのに……。

……それからヘリが来るまでどうしていたのかって?姉さんは何も答えてくれませんでしたが……極東支部に着いてから、やたらと僕を避けるようになりましたね。

 

 

 

Side.Malice

 

 

「……酷い話だと思いません?」

「…あ、ああ。だが……」

 

自分の目を潰したと、確かにサヤは言った。

到底理解し難いが……自分の価値観と相手の価値観は違うと自分に言い聞かせる。

 

「……それが貴様の価値観なら、私は口を出すべきでは無いのかもしれない。

……しかし、な」

「しかし?」

 

確かに、サヤへのリョクノの対応は異常だ。

サヤがどう思うかを全く考えていない……ましてや長い間引き離されていて、サヤはようやく会えたと思っていたのにあの対応、やはり気に食わない。

だが、リョクノにも避ける理由があるのではないか?

 

「……いや、貴様に言うべきでは無いのかもしれない」

「そうですか」

 

嗚呼…と呟き、ソファから立ち上がる。

もう落ち着いたのか、こちらを見上げるサヤは余裕のある表情をしていた。

 

「……話してくれた事を嬉しく思う。

私は少し用事が出来た、……もう大丈夫だな?」

「ええ。こちらこそ、有難うございます」

 

その言葉に頷くと、私は部屋のドアを開けた──

 

 

「貴様、さり気なく居座るな」

「おや、うっかりしていましたよ。すみませんね」

「反省しているのか……?」

 

 

 

 

Side.???

 

 

あの時から、沙夜はサヤになった。

だけれど、沙夜はまだここで生き続けている。

 

 

 

続く

GOD_EATER SPECTER 第一話

LATE AT NIGHTの後の話。ヤソハチと神機組がメインの話で、多分大体2075の年末くらいの話です。

 

 

 

第一話「憧れ」

 

 

お前は知っているか?

俺達はみんな、ここにいるってよ。

 

 

 

Side.Yasohati

 

俺は、憧れの神機使いになれたんだ。

 

「本日付けで極東支部に入隊しましたっ、九十九ヤソハチです!不束者ですが、よろしくお願いします!」

 

「ネメシスα」なる人達や、「ブラッド」の人達が目の前にいる。

……やっぱり、今でも夢みたいだ。

 

「私はネメシスの隊長の十三堂ミズキよ、よろしくね。今はβの4人は不在だけれど……ま、そのうち会えるわ」

「俺は神威ヒロです。よろしくね、ヤソハチ」

「はい!よろしくお願いします、先輩!」

 

これでやっと、俺もみんなを守る事ができるんだ────

 

 

 

その日の晩。

眠れない夜だったから、暇つぶしにと廊下にある自販機でピンク色のジュースを買ったんだ。

 

「あー、まずいぞそれ。俺は好きだけどな」

「ぶっ!?」

 

いつの間にかそばに立っていた見知らぬ青年からの忠告を受けたけれど、もう既に一口飲んでしまった後で……その驚異的な味に僕は思わず噴き出した。

げほげほとむせた後、息を整えて…僕は見知らぬ金髪の青年に名を尋ねる。

 

「……あの、貴方は?」

「んー?俺は海音ミドリだぜ!お前はー?見ない顔だけど」

「僕は…今日入った新人の九十九ヤソハチです」

 

そかそかー、ヤソハチかぁ!とにこやかに笑いながら僕の肩に手を回すミドリさん。……何だか気さくで楽しそうだが、ボディタッチが多くて少しびっくりする。

ミドリさんの行動に苦笑いしていると、薄橙の髪をした……男?女?……どっちか分からないが、人が歩いてくるのがふと視界に映った。

 

「お、シオンじゃないか」

「うん。相変わらずミドリは元気そうだね」

 

男だった。……でも微笑みや仕草が女性的に感じる。

可愛い……いや僕はそっちの気は無いぞ。

 

「見てくれよー、ヤソハチって新人を捕まえたんだが、今度この三人でトランプでもしねえか?」

「え……えっ!?僕も!?」

 

思わず困惑する……気さくを通り越して馴れ馴れしいんじゃないか、って思うくらいには。

でも、もっと息苦しいような場所とも思ってたからそこは安心……かもしれない。

……目の前の薄橙の髪をした男の人が、そっと僕の腕に触れて言った。

 

「僕は羽々谷シオン、っていうんだ。この子は海音ミドリっていう人でね、ちょっと強引な所もあるけど…良かったら、仲良くしてくれると僕も嬉しいな」

 

腕に触れられて、その柔らかな笑顔を見た途端に。

 

『……私に、苦しんで生きろって言うのか』

『ありがとう、シオン。私の帰る場所になってくれて』

『ごめンな、俺……もう』

『────』

 

 

一瞬のうちに、様々な光景がたくさん見えて。

まるで知らないはずの事を知っているかのような奇妙な感覚に陥って……僕は……

 

 

 

「お、おい!ヤソハチ、大丈夫か!?」

「……い、今の…」

「医務室に運ばねえと…、シオン、何か見えたのか?多分感応現象だよな」

「……この子の過去が見えたんだけど、この子…」

「な……何だよまどろっこしいな、何なんだ」

 

「……昔妹を亡くしたみたいだ」

 

 

続く

GOD_EATER LATE_AT_NIGHT 第三話

第三話「違和」

 

 

Side.???

 

 

「明日も、たくさん遊ぼうね」

そう言ったアイツは、どこかに消えてしまって。

 

戻ってきたアイツは、得体の知れない化け物になっていて。

「姉さん、迎えに来ましたよ」

嫌だ、私は。そちら側には行きたくない。

「何を……そんなに怯えているのです?」

どうか、嘘だと言ってくれ。

こちら側に戻ってきてくれ。

どうか、どうか、どうか……

 

 

Side.Midori

 

 

「……何だ、今の」

 

今、確かに茶髪の女の子の姿が頭に流れ込んできた。

感応現象なのか……でも、何でイブキが?

そもそも、アレは誰なんだ……?

 

「今……なンか、オマエにそっくりの金髪のガキと……白髪の男が……」

 

……多分、相棒の記憶……かつての相棒の妹と、今の相棒の妹(男に見える女)があちらには見えたのだろう。

私は相棒の神機だし、相棒の記憶が見えてもおかしくない。……それはまだ分かる。分かるが。

 

「……お前、茶髪でサイドテールの女の子知ってる?」

「知るわけねェ……って、今のなンなンだ。説明してくれ」

 

やはり知らなかった。……何故関わりもない人間の姿が見えたのか…ってかそれより何であの女の子は私の名前を知ってたのか…ううん、謎すぎる。

……それはそうと、別世界から来たイブキには感応現象は刺激が強すぎたか。

 

「だよなぁ……ん、分かった。歩きながら説明するな?」

「……オウ、頼むわ」

 

まだ少しだけ、仕事まで時間がある。

でもまぁさっさと行くに越した事はないからな……。

 

 「よし、じゃあ武器の保管庫に行くぞ」

 

そう宣言して、自室の扉を開ける。

……さっきの感応現象のせいか、イブキは手を繋ぎたがらなかった。無理もねえな。

 

 

 

「感応現象ってのは、新型って呼ばれる神機使い……ああ、神機使いってのは私達の事な。…で、その新型さん同士が触れ合った時に起こる現象でな、気持ちとか記憶が伝わり合うんだ」

「……超能力でもねェのにそンな事が…アった、ンだよな」

「超能力?私達はエスパーなんかじゃないぜー」

 

イや、気持ちは分かるがそォじゃねェ……などブツブツ聞こえたが、これは気にしない方が良いヤツなのだろうか。

 

「……って、そォイや」

「ん?どうした?」

「…アの緑目の女は、リョクノって名前だった、よな」

「おう、そだぜ。一緒の理由はわかんねえけど」

「……今更だがオマエの名前は?なンで、オマエらは瓜二つなンだ?ただの相棒が、どォしてそこまで似てる?」

 

げ、……やべぇ。

名前は普通に教えれば良いのだが、瓜二つの理由については……ううん。正直に教えても良いのだが、私が人間じゃないって事は何となくバラしたくない。

……にしてもどうやって誤魔化すか…

 

「……それに、気持ちや記憶が伝わり合ウっつったが、アレは本当にオマエの記憶か?」

「何でそう思う?」

「単純だ、声がオマエより低かったし口調も違った。…どちらかと言ウとこっちのリョクノみてェだった、……言イてェ事は分かるよな?」

 

どういう事だ、か……もしくはお前は何者だ、だろうな。

……ほぼほぼ詰みだな、諦めるしかねぇか?

 

「教えねぇ、つったらどうする?」

「、」

 

ちょっとジョークも混ぜて言ってみたんだが……いきなり肩掴まれて壁ドンされた。怖いし痛い。でも惚れそうだ(空気は読むが状況は考えないスタイル)。

 

「無理矢理吐かせる」

「……ヤル気があるのは結構な事だが、さっさと保管庫に行きたいから離してくれないか?」

 

仕事に遅れるとヤバい、そろそろ時間も無くなってきたしガチ目にヤバい。

だがまぁ怒り的な何かが収まらねぇのか、イブキはまだ手を離さない。

 

「離せ」

「じゃァ吐けよ」

「仕事の後でな」

「待てねェ」

「……離さないんだったらこっちもそれなりの行動を取るが構わねえんだな?」

「…………」

 

そう言うとイブキは渋々手を離した。……私のガチな顔がそんなに効いたのだろうか。やったぜ!!

まぁ離さなかったら本当に蹴りくらいは入れてたし、怒ってない事もないんだがな。

 

「物分りが良くて助かるぜ。んじゃ、さっさと行こうか」

「……オォ」

 

 

 

神機保管庫。

 

「そこのターミナルに腕輪通してみろ、物は試しだ」

「……ここに通したら出てくる、のか?」

「武器があればな」

 

そう呟いた後に名を名乗り忘れたのを思い出して、我ながらやっちまったぜ…と思いつつ名を名乗った。

 

「そうそう、さっきの事なんだが名前くらいは名乗るべきだったな。私は海音ミドリってんだが……」

「……そォか、なァ。腕輪通したらアっちでなンか出てきたンだが、まさかアレが俺の武器か?」

 

……マジで?

嘘、まさか本当にあったの?等と思いつつイブキが指さす方を見ると、そこにはバスターブレード/スナイパー/バックラーで構成された黒と白の神機(黒銀の神機とでも言おう)という、いかにもアンバランスなものがあった。

 

「……これで、お前も仕事行けるなぁ…」

「そォだな、……って、戦ウンだよなこれ。俺でもできるのかよ?」

 

思わず声が震えた。割と喜ぶべき事なのだが、まるでイブキが最初からこの世界に存在していたみたいな……。

……とにかく。イブキが不安がってるから、ちゃんと戦場ではサポートしてやらないとな。

 

「大丈夫、私がきっちりレクチャーしてやるぜ」

「……そ、そォか」

「徹底的にバックアップに回るから安心してくれ、だぜ!」

 

私はえへんと胸を張る。これでも戦いには自信あるからな。

神機の確認もできた事だし、任務受けにエントランスに行くか……。

 

「オイ、このまま行くンじゃねェのか?」

「あー?今から任務受注するんだ。何でここに来たかって、戦闘に出られるか確認しないといけなかっただろ。任務受ける時に一人か二人か分からんなんて言ったら怒られるからな」

「な……なるほど」

 

手をひらひらと振ると、何やら困惑したような声色が聞こえた。

…そんなこんなで、私達はエントランスへと向かったのだった。

 

 

続く

神機デザイン用・組み立て用素材

できたらぽいぽいします。

まだショートとショットガンとバックラー、ショートブレードが基準のガバリティ満載な組み立て素材しかないわよ!!フヒャヒャヒャヒャ!!

※タワーシールドを追加しました。バスターモアルワヨ!(裏声)スナイパーンもよ!

 

刀身、銃身、盾の青い線は必須部分のつもりで書きましたがあくまでも目安です。レッツフリーダム。

 

組み立て用素材の線は赤=刀身 青=銃身 緑=盾です。でも目安でしかないです。要調整。だって仕方ないでしょややこしすぎたんだもの!!違和感がなきゃ良いんだよ!!(ゲス顔)

あ、それと剣モードの全ての銃、銃モードのハンマーは上下反転しているようです。誰だよ盾反転してるって書いたの。俺だよ。

剣モードと銃モードで盾の大きさも違うようです(銃の時の方が大きい)。

 

メモがき:スピア展開時のデザインの法則が分からないマン。内部に隠れてる三本目の部分が出てくるって感じなんだろうけどキュウビ系はそうじゃなくてうーん

サイズは銃の時二つ折りに畳まれて収納されるようです。よい。

盾は大体どれも丸いが、バックラーは丸 シールドは台形(逆三角) タワーは四角というちょっとした傾向があるかもしれない

 

 

 

【刀身】

ショートブレード
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スターブレード(のようなもの)
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【銃身】

ショットガン
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スナイパー(スナイパァン)
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【盾】

バックラー
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タワーシールド(丸でもいいので)
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【組み立て用素材】

ショートブレード基準(銃部分はスナイパーを参考にしました。この情報もご参考までに)
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【おまけ】

参考にどうぞシリーズ
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絵まとめ

人様に見せられるヤツだけ

別ジャンルもピロっと混ざってます


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(トレス)
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(トレス)
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(トレス)
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GOD_EATER TANGLED_CAUSAL 第二話

「でさ、お前はどこから来たんだっ!?」

 

ヘリが飛び立った途端に、キラキラした目をしたミドリに(飛び立つ前に「さんはいらねえ!私の事は気軽にみどりんと呼んでくれ!だぜ!!」と言われた)そんな事を聞かれた。

……無理もないけど、信用してくれるだろうか?ものはためし、だけど……。

 

「えっと……驚かないで聞いてくれる?」

「おう!何でもどんと来い!だぜ!!」

「……」

 

元気良く宣言するミドリと、その声を聞いて眉をひそめつつこくりと頷くマリスさん。

……私は、この世界に来る前に言われた言葉、見たこともない神機の事、そして今まであった全てを話した。

 

 

 

「…今まで行った世界では写真も撮っててね。まあ、そんな感じで私は平行世界を転々としてるんだ」

「ほぇ~……そんな事もあるんだなぁ……」

「…まあ、あの場に人間はいないはずだったからな……それなのに貴様がいたという事は、そういう事なのだろう」

 

良かった、みんな信じてくれた。

……でも、これからどうしよう?「悲劇」を見つけてそれを解決しろって言ってたけど、見つけてもどう食い止めるのか。

 

「……」

 

右に二つ、左に一つ……時計が三つ付いたこの神機……何か関係があるんだろうな。

そう思って色々観察してみると……神機の右側、その上の時計に「DAY」、下の時計に「HOUR」、左側の時計に「MINUTE」、と書かれてあった。

……この神機の時計を操作して時間を移動して、悲劇を食い止めるのかな?

 

「はー……」

「……どしたの?ミドリさ…ミドリ」

 

ミドリが深い深いため息をついたので問いかけると、うなだれながらミドリは答えた。

 

「最近、色々おかしいんだよ。異常なまでに私の仲間が死ぬんだ」

「…………ノワールも、な」

 

……え?

それってつまり、みんなが死んでるって事……?そんな……

それにもしかして、これら全てが「悲劇」で、それを全部片付けろっていうの?

 

「最初は私含めて九人いたんだが……今は四人、だな」

「……」

「…もしかしたら、これもツクヨミが…」

「なきにしもあらず、だなぁ。意図的に殺された、のか……」

「……クソッ」

 

アイツは「手を加えていない」って言ってたけど、どこまで本当か分からない。

……とにかく、帰ったら止めに行かなきゃ。

 

「そういや、悲劇を止めるのが目的、なんだよな?

それじゃあノワールが死ぬのも防げるんじゃ……」

「……ノワールの死が、その悲劇とやらならな」

「ならさ、ノワールが死ぬ前の日に飛べば止められるだろ」

 

前の日に……。

今神機を操作するのはまずいだろう。時間を操作できる(かもしれない)とはいっても、このまま操作したらヘリの中から空に投げ出される、なんて事もあるかもしれないし……。

 

「……その事なんだけど、その……悲劇が起きた日って、いつなの?」

「ん?……一昨日、だな。2月11日だ」

「分かった、ありがとね?」

 

早速、アナグラに戻ったら操作してみよう。

……それにしても、少し眠いなぁ…色々あって疲れたし、この時くらいは寝ようかな……

 

「ふぁ……」

「眠いのか?」

「ん……うん」

「……着いたら起こすから、ゆっくり寝てなって。多分疲れてるだろ、メノちゃん」

 

さり気なくメノちゃんと呼ばれたが、そこまで頭が回らなかった。

そうして、私の意識はまどろんでいった────

 

 

 

「そう云えば」

「んあ?」

「どうして私を見限らない?……貴様も殺したくなるのだぞ、近付きたくないとは思わないのか」

「そんな事言ってもなぁ……変わってもマリスはマリスだし、……距離を置いて、その間にお前が死んでたら嫌なんだよ、私。また後悔しちまうし、……それに私がいてやらないとお前が色々やらかしちまわないか怖くてな!?」

「……そう、か。…なら、その言葉に甘えるとしよう」

「え、やけに素直だな。ヘリでも落ちるんじゃねえか?」

 

 

 

続く